Platform 進化する広告配信の形広告の効果測定の改善　

キャンペーンマネージャー360（CM360）

複数のメディアを実施する際、それらのメディアで計測したコンバージョン数の合計が、実際のコンバージョン数よりも多いことはありませんか。同一のユーザーが、複数のメディアに接触することで、それぞれのメディアでコンバージョンが計測されるために起こります。Oricom Programmatic Distributionでは、広告施策で得られたコンバージョン数を、より正確に把握するためのサービスとしてキャンペーンマネージャー360を用意しております。CM360は複数のメディアの効果をまとめて把握できる、計測ツールです。

キャンペーンマネージャー360（CM360）とは

Google社が提供するマーケティングツールの総称であるGoogle Marketing Platformの中で、広告配信におけるコンバージョン計測を、複数メディア横断して計測する機能を提供しているのが、キャンペーンマネージャー360(以下CM360)です。そのため、GoogleのサービスであるDV360、Google広告だけでなく、SNSやその他のDSPなども合わせて計測でき、統一の指標で効果検証をすることができます。

※CM360には、アドサーバーとしての機能も含まれておりますが、本稿では計測ツールとしての機能について触れさせていただきます。

統一された指標によるユニークなコンバージョン計測について

CM360では、複数メディアを横断してコンバージョンを計測するため、広告施策全体でユニークなコンバージョンを統一した指標で正確に把握することができます。こうして計測された情報は、メディアごとに適切な予算配分をするために活用できます。例えば、コンバージョン獲得効率の良いメディアに予算を寄せることで、広告施策全体のコンバージョン数を拡大させることができます。

計測方法によるコンバージョン（CV）数の違い

SNS広告、ディスプレイ広告、リスティング広告の3媒体の広告をクリックしたユーザーがコンバージョン（CV）した場合

複数のメディアを実施していると、他の広告施策と比べて動画広告のコンバージョン数が少なくCPAが良くないというように感じることはありませんか。これは、コンバージョンの計測をクリック起点に行っているため、クリック数の多い他メディアの方がコンバージョン計測されやすい状況となっていることが理由として考えられます。動画広告は、クリックだけではなく、動画を視聴することによる態度変容にも期待ができます。CM360では、動画視聴を起点に計測するビュースルー計測の機能が備わっています。

ビュースルー計測と広告接触経路分析による動画広告のPDCAについて

CM360では、クリックだけではなくビューを起点に計測する機能が備わっています。また、CM360では、広告に接触してからコンバージョンするまで、どのような広告に触れてきたかという広告接触経路を分析することができます。こうした機能を活用することで、リスティング広告やリターゲティング広告でコンバージョンした人が、動画広告にも接触しているかどうかを把握することができます。どの動画広告に接触したのか検証することで、次回のクリエイティブ制作の参考情報とすることもできます。こうして、それぞれの広告の役割を意識して、動画広告を入れたPDCAサイクルを実現します。

マス広告や交通広告と同様に、リーチ最大化を目指した広告施策を検討したいと思ったことはないでしょうか。CM360を活用すれば広告施策全体のリーチ数を把握や、メディア間での重複を把握することができるようになり、これらの機能を活用することで最適なメディアの組み合わせを見つけることができます。

リーチ最大化を実現する重複リーチレポート

CM360であれば、まず、計測したメディアの総リーチを計算することができます。また、メディア間でのユーザーの重複を算出することができるため、重複が多いメディアを洗い出し、同一予算内でリーチ最大化を目指したメディアの組み合わせを見つけるPDCAサイクルを回すことができます。