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2025.11.27

2025年10月版|今月の交通広告TOPICS~ランキングから読み解く注目ブランドの動き~

交通広告出稿ランキングには、生活者の関心や企業の広告戦略が反映される傾向があります。
2025年10月の出稿から、特に注目すべき3つのトピックスをご紹介します。

交通広告出稿ランキング(2025年10月・関東地区)

順位   広告主   銘柄
1キリンビールキリングッドエール
2アサヒビールアサヒ生ビールスーパードライ
3メットライフ生命保険サービスPR
4アップルジャパンiPhone17プロ
5マイナビPR
6フォトン算数クラブフォトン算数オンライン
7イーベイジャパンQoo10(インターネットショッピングサイト)
8日本テレビ放送網テレビ番組
9フジテレビジョンフジテレビオンデマンドプレミアム
10メドレージョブメドレー(医療介護求人サイト)
11ポケモンポケモンレジェンズZーAニンテンドースイッチ2エディション(複数機)
12ACジャパンPR
13リクルートスーモ(不動産・住宅情報サイト)
14プログリットシャドテン(英語学習アプリ)
15ウーバージャパンウーバー(配車アプリ)
16サントリー食品インターナショナルクラフトボス世界のティー製品
17サントリー食品インターナショナル伊右衛門特茶s
18レッドブルジャパンレッドブル
19アサヒグループホールディングス企業PR
20富士フイルムビジネスイノベーションココデスク(シェアオフィス)

出典:エム・アール・エス広告調査株式会社『MRS交通広告データ集計システム』
※交通系事業・広告代理店除く

注目TOPICS

Topic1:キリン・アサヒの注力ビールが上位に

市場規模が縮小傾向にあるビール業界ですが、キリンは“まったく新しいキリンビール”をキーワードに新商品「キリングッドエール」を9月に続いて継続投入。アサヒも看板商品「アサヒ生ビールスーパードライ」を積極出稿。交通広告での大規模展開は、仕事帰りや週末のリラックス時間を楽しむ時間に合わせたタイミング戦略が際立っています。

Topic2:アップルジャパン『iPhone17プロ』

新機種発売に合わせ、年末商戦を見据えた広告攻勢。AI時代に対応した高性能スマホとして、カメラ性能と冷却設計、AI統合という進化ポイントを押し出した広告展開を行っています。交通広告での存在感は、通勤・通学の生活動線にブランド体験を生活動線に組み込む狙いがあると考えられます。

Topic3:オンライン教育サービス

算数専門のオンライン塾「フォトン算数オンライン」、英語学習アプリの「シャドテン」がランクイン。これらの教育サービスは「信頼性」「ターゲット精度」「エリア精度」「反復接触」などを重要視しており、公共交通機関である交通広告はこれらを満たすため需要が高まっていると推察されます。

編集後記

今月のランキングからは、ビール・飲料メーカーの季節商戦や各業態の新商品の認知獲得、受験シーズン・自己啓発への機運の高まり等に当てた広告戦略が目立ちました。交通広告の持つ特長を的確に捉えた出稿で、行動導線上で接触を図るという他メディアとは違うコミュニケーションに価値を見出していることがうかがえます。