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  • 本企画の発案者にして、チームのリーダー。営業担当としてプロジェクト全体を支える。
  • メンバーいわく「裏リーダー」。企画の実制作を担いながら、部署を超えた活躍を見せる。
  • イベントスタッフとしてプロジェクトに参加。臨機応変な現場対応でチームに貢献する。
  • 先輩としてはもちろん、子を持つ父親としての知見も生かし、若手を見守るサポート役。
室原:化粧品を通じて子どもたちに、青く美しい海を守ることの大切さを伝えたい。このチームでは2023年8月、海をイメージしたキーホルダーを作る体験型イベントをキッザニア東京にて実施しました。クライアントであるコーセーさまの雪肌精は、夏にご購入いただいた製品容器の底面積と同じ量のサンゴを植える「SAVE the BLUE Ocean Project」に15年以上も取り組んでいるブランド。スキンケア習慣の大切さと共に、そうした自然保護活動についても世代や性別を超えて多くの人に理解してもらうのが目的です。
金:コーセーさまはキッザニア東京のオフィシャルスポンサーとしてを常設出展されていますが、今回は期間限定の特別イベント。初の試みとして「ビューティスタジオ」パビリオン企画立案のご相談をいただいたのですが、正直、不安な面もありました。
室原:一番の課題は、どうしたら環境保全に当事者意識を持ってもらえるのか、という点です。子どもからすると退屈で難しく聞こえてしまうかもしれない。

粟川:キッザニアという場所に来た以上、楽しくないと意味がありません。

室原:そこで考えたのが、夏休みの思い出になるような親子のための体験学習。自らの手で作ったキーホルダーがもらえるワークショップという案です。チームでのブレストから生まれたアイデアでしたが、実際にお子さんのいる鈴木さんの発言がヒントになっています。

鈴木:子どもと接していると、楽しそうに何かを作って遊んでいることが多いんです。その発言を取り入れて、室原さんが具体的な案にしてくれました。

金:私たち若手メンバーは子どもと接する機会がほとんどないので、鈴木さんの存在は制作を進める上でも心強かったです。キーホルダーは透明なレジン液の型にビーズや貝殻を入れて作ることにしたのですが、誤飲の危険性など想定しなければいけないなど、父親ならではの視点でアドバイスしてくださって、すごく参考になりました。

鈴木:安全面も含めて、準備は試行錯誤の連続でした。通常のワークショップであれば、細かい部分については専門の業者さんにお願いすることも多いのですが、今回はほとんどを自分たちで用意しています。子どもたちに体験してもらう企画なので、手作りの方が楽しいものができるんじゃないかと考えたからです。

室原:合羽橋までパーツを選びに行ったり、ブースの飾り付けを考えたり。雪肌精の取り組みをイメージしやすいよう、レジン液を入れる型も商品の底面積と同じサイズにするなど、思い付く限りこだわりました。

鈴木:タイムテーブルを組むため、みんなで時間を測りながらキーホルダーの試作を重ねたのですが、会議室であんなに盛り上がっている様子は、過去にもあまり見たことがないかもしれません(笑)。
金:時間配分には特に気を使いました。できるだけ多くの来場者に楽しんでもらえるよう、効率よく進行するにはどうしたらいいのか。想定外のハプニングが起きる可能性もある中、なるべくスムーズに対応できるようシミュレーションを繰り返しました。そうした準備の甲斐もあってか、4日間のイベントは全枠満員。大盛況でした。
粟川:実際の現場では、絶対にキッザニアの世界観を壊さないよう心がけました。施設内は、子どもが大人になりきって職業・社会体験をする、の街をイメージした空間。大人は子どもと敬語で話し、挨拶は常に「こんばんは」。来場者にとっては、私たちもその世界の一部だということを意識しました。 室原:私たちの部署はチームメンバー以外も総動員で、入れ替わり立ち替わりスタッフとして運営に当たったんですが、粟川さんが接客リーダーとして来場者への対応を徹底してくれました。 粟川:イベント通して、臨機応変に動く現場力を鍛えられました。それと何より受け手の反応を間近で見られて嬉しかったです。子どもたちが楽しそうにしていたり、親御さんたちも商品や取り組みに興味を持って質問してくださったりと、仕事の意義を改めて実感できました。
鈴木:ブランドの活動について分かりやすく伝えられたと、コーセーさまにも喜んでいただけました。提案段階から気に入ってくださっていたのですが、イベント終了後には、社員の家族向けのイベントでも別に実施してほしいというご依頼をいただいたんです。それだけ評価していただけたんだな、という達成感がありました。
室原:美を通じて持続可能な社会を次世代につないでいく。雪肌精の持つ思いを子どもたちに伝える第一歩になるような企画に貢献できたことは、私たちも広告会社として大きな役目を果たせたと思っています。約半年の準備期間中には大変な時期もありましたが、チームが支えてくれました。一番ピンチだった時には金さんが外部との連絡や打ち合わせなど、営業面の手助けまでしてくれたんです。

金:オリコムは積極的に行動すれば周りの人たちが応援してくれる環境。少しでも助けになれたらと思って行動しました。企画を無事に成立させられたのは、チームはもちろん、コーセーさまの担当者さんやキッザニア東京のスタッフさん、協力会社の方々など、多くの人の助けがあったからだと思っています。いいものを作るため、力を合わせて最後までこだわり抜くことの大切さを学べました。

鈴木:確かにオリコムには、協力し合える土壌があるのかなと思います。今回の企画も仲が悪いと成功しなかったはず。これを読んでいる就活生の皆さんにも、そうした社風を感じ取ってもらえたら嬉しいです。

粟川:きっと誰かのためになりたいっていう気持ちが強い人ほど、向いているんじゃないでしょうか。イベントもそうですが、人の持つ思いやメッセージを、より良く伝えられる形に変換するのが広告だと思います。もしそこに魅力を感じるのであれば、就職活動でも自分の気持ちをしっかり伝えてほしいと思います。

室原:皆さんのおかげで、広告の仕事自体をもっと好きになれた案件でした。オリコムには本当に温かい人たちが多いので、一緒になって楽しめそうと思ったら、ぜひ受けてみてください!