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大塚製薬「オロナミンCメッセージボトルリレー」

Mission

デジタルツールの登場で、以前よりコミュニケーションが活発となった現在。その反面、自分の思いを直接伝える機会が少なくなったとも言われています。このような時代背景を踏まえ、「家族や友人によるイノセントなメッセージは、見る人を元気に前向きにする力がある」というコンセプトのもと、日本中の人々をもっと「前向き」「元気」にするドキュメンタリームービーを制作しました。

大塚製薬「オロナミンCメッセージボトルリレー」01
大塚製薬「オロナミンCメッセージボトルリレー」02
大塚製薬「オロナミンCメッセージボトルリレー」03
大塚製薬「オロナミンCメッセージボトルリレー」04

Story

このドキュメンタリームービーは、壱岐島で生まれ育ち、進学のために島を離れることになったひとりの高校生と、その家族と友人が感謝やエールを伝えあった18日間の記録です。
舞台となったのは長崎県の離島「壱岐島(いきのしま)」。大学や専門学校のないこの島では、卒業生のほとんどが島を旅立っていきます。主人公の大久保和真くんもそのひとり。毎日遅くまで農業を営むお母さんを助けるために、夢だった調理関係の学校から農業大学へ進路変更した和真くん。お母さんはそんな優しい彼の思いがうれしい反面、自分の本当の気持ちを抑えて我慢しているんじゃないかと少し心配でした。その思いは所属していた陸上部の仲間も同じ。いつも友人のことを一番に考えてくれる和真くんに、今までの感謝とこれからのエールを伝えたい陸上部の仲間が中心となって、あるサプライズを計画しました。

Side Story

  1. ドキュメンタリー撮影の協力者
    撮影は、壱岐市や壱岐高校の全面協力のもと進められました。とくに、壱岐高校陸上部の先生や部員の皆さんの協力は心強いもので、制作スタッフが東京に戻っている間も、メールやテレビ電話を通じて連絡を取り合いました。そしてなんと言っても、陰の立役者は和真くんのお母さんです。忙しい仕事の合間を縫って島の人たちのスケジュール調整に奔走してくださいました。撮影後に「いい思い出ができました」と仰っていただいたことが、とても印象に残っています。
  2. 壱岐高校放送部のみなさん
    ドキュメンタリーの撮影は壱岐高校放送部のみなさんと共に行いました。先生をはじめ本当に熱心にこのプロジェクトに参加いただきました。完成した映像の数カットは、彼らが撮影してくれた素材を使用しています。[
  3. プロジェクトスタッフと島民との間に生まれた絆
    今回のドキュメンタリーは、18日間にわたる長い撮影となりました。島の人たちと強く連携しながら撮影を進めていく中で、スタッフも「壱岐島」にすっかりとけ込み、まさに家族のようなつながりができました。全ての撮影を終えたスタッフが最後に島を離れる際には、島で出会った人たちが港まで見送りに来てくれるというサプライズが。「壱岐島」の人たちの温かさを感じました。
  4. 万歳“十唱”でお見送り!島民の“おもてなし”が魅力の長崎県・壱岐島
    人口約2万7千人の「壱岐島」は、対馬とともに古くから大陸の中継地点として栄え、縄文時代や弥生時代の遺跡が数多く残る歴史ある島です。また、もう一つの顔が自給自足ができる「実りの島」であること。米や麦、牛や鶏などの食料はもちろんのこと小学校から病院、さらには自動車教習所まで小さな島に生活に必要なものがすべて揃っています。そんな「壱岐島」には、島を離れる人を、島民みんなで見送る習慣があります。誰かの見送りがあると聞くと、早朝でも夕方でも、平日で仕事があっても、みんなで港へかけつけ見送りします。特に、島へ赴任した学校の先生がまた新しい赴任先に旅立つ時、同僚の先生や生徒に加えて、OB、父兄のみなさんが港に集まり「大壮行会」となります。みんなで「万歳三唱」ならぬ「万歳“十唱”」をしたり、エールを送ったり、ブラスバンドの演奏をバックに校歌を歌ったり。それは壱岐島に住む人の温かさ、壱岐で暮らした時間の濃密さを象徴する、感動的な場面です。