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※2021年度に取材したコンテンツです。

  • DV360チーム発足時から活動を推進し、昨年度までチームリーダーを務める。
  • 現在のチームリーダー。営業への啓蒙活動、クライアントセールスへの同行・提案に尽力。
  • デジタルメディアの提案と、設定・運用をする部署。現在は実行のサポートを務める。
  • チーム発足時より、プラットフォームであるDV360の技術的側面からサポート。
  • 山田とともに、デジタルメディアの設定・運用などの技術サポートを担当。
向井:Google社のオンライン&オフライン統合型広告配信プラットフォーム「ディスプレイ&ビデオ360」(DV360)を販売推進するプロジェクトチームです。「DV360」はその名の通り、静止画(ディスプレイ)も動画(ビデオ)もあらゆる方向(360度)に広告配信ができる特徴を備えたツールです。

宮園:それを実現しているのは、DV360が様々な媒体に広告を配信できる「プラットフォーム」だから。DV360に申し込むだけで、各媒体に申し込み手続きをする手間もなく、多くの媒体に広告を出すことができるんです。
臼田:一番の特徴は、DV360が「オンライン&オフライン統合型」であることです。たとえば民放公式テレビポータル「TVer」の見逃し配信や、スマホやパソコンでラジオが聴ける「radiko」。さらにOOH(屋外広告)の「デジタルサイネージ」といった、いわゆる「オフライン」のコンテンツにまでDV360に申し込むだけで広告出稿できる。これは業界としては非常に画期的でした。

山田: DV360は取り扱いが少々難しく、どの広告会社でも使いこなすことができるわけではありません。特にDV360でDOOH(デジタル屋外広告)を扱えるのは、現在も一部の会社に限定されています。

向井:2019年にDV360の導入について話を聞いたときは、「なんかすごそうだな、面白そうだな」という素直な興味とともに「えらいもんが出てきたな」という恐れも感じて…。だからこそDV360が今後の広告配信の主力商品になる可能性とリスクを見据えた上で、いざという時にオリコムの武器として使いこなす事ができるよう、先行して着手していきました。

山田:とはいえオリコムでの取り扱いが決まり、社内の人たちにDV360についての説明をはじめた頃は…大変でした(笑)。

向井:こういった新しいサービスは、社員の皆さんに説明しても「自分ごと」として聞いてもらえなくて。テレビのニュースを見ているような感覚と言いますか(笑)。皆さんに理解して営業活動に活かしてもらえるよう、全社一括で情報発信するのではなく、少人数のグループ単位で何度も社内勉強会を開催していきました。

臼田:けれど勉強会を開催する側の我々も、実際のところ知識も経験も少なくて。自分が理解できていないことを説明しなければならない難しさがありました。またDV360は使ってみないと分かりづらいサービスでもあったので、理解を浸透していくのは時間がかかりましたね。

宮園:その成果もあって「これは面白いね!」とDV360に前向きな姿勢の人たちも出てきてくれて。そこから彼らと一緒にクライアントに提案していくことになりました。

臼田:最初に決まったクライアントは、とある情報通信会社でした。当時のご担当者がWEB広告についてすごく勉強されていて、新しいことに積極的に取り組もうとされる方でした。私たちがGoogleから聞いている基本的な内容以上のことを尋ねられることも多く、当初はいろいろ手探りでしたね。ただ、そのやり取りのおかげで得た知見もたくさんありまして、それ以降はいろいろなクライアントに対し、スムーズにご提案できるようになりました。
佐藤:DV360での広告配信が決定した後は、クライアントからお申し込みいただいた内容をDV360に設定入力していく作業があるんです。でも、その入力作業についてのマニュアルが全くなくて(笑)。この設定で合ってるのかな?と部署内で話し合いながら、WEB上に上がっている情報を検索したり、Googleのセミナーに参加したりと、苦労しながら設定していきました。

山田:DV360を理解・利用してもらうために、本当に様々な方法にチャレンジしてきました。デジタルを扱っていても、結局仕事をするのはリアルな人間同士なんですよね。情報ばかりの頭でっかちにならないように、柔軟さを大切にしながら日々仕事に取り組んでいます。

佐藤:先ほどDV360でデジタルサイネージにも広告が出せると言いましたが、実際に出稿できるようになったのは2001年度からなんです。デジタルサイネージへ広告出稿が可能になったことが、今後DV360の価値をより高めていくだろうと思っています。

臼田:とくに最近は、GoogleのDV360チームのご担当者と関係性も深まってきていて。広告配信面の拡充やサービス向上に向けて、定期的にやりとりをしています。そこでDV360のDOOHをより良い商品にしていくために、DOOHをセールスしていく上で出てきたクライアントの意見や弊社の知見などを、僭越ながらGoogleにフィードバックさせていただいているんですよね。

向井:Googleは我々が言うまでもなく世界最大規模のITプラットフォーマーですが、これまで日本国内のOOHを取り扱ってきたわけではないので、日本のOOHがクライアントにとってどう評価されているのか、セールスする上でのノウハウ・知見がまだまだ少ないのかもしれません。オリコムは、長年OOHに強みを持っている会社であり、それをGoogle側もご存知なので、そこに期待をしていただいている部分もあるのかなと思っています。

山田:年度を重ねて、DV360の実績も徐々に増え、クライアント向けにも社内的にも、DV360の商品力を立証することができました。がむしゃらにやりながら何とか形にできたことで、受け入れられてきたのかなと。現在オリコムのデジタル広告の中では、DV360が主力商品です。

向井:そうですね。ただ決してDV360が“無敵の武器”だと思っているわけではありません。クライアントと会話をしていく中で、DV360以外のソリューションが良ければそれを提案していますし、そもそもデジタル以外のマス・OOHが良ければそちらをおすすめしています。クライアントの商品やサービスを生活者と結び付けるために、総合広告会社として何が最適なのか、自分の頭でしっかりと考えつつ、デジタルをそのための手段として有効に使える人。そんな人がオリコムに入社してくれると嬉しいです。

佐藤:デジタル広告は凄まじいスピードで変化していく世界です。新しいもの好きで、好奇心旺盛な人は、楽しく働けるんじゃないかなと思います。そういう変化を楽しめる人と、一緒にお仕事をしたいです!