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桜が咲いている。このように開花期が揃うのは、桜の8割を占めるソメイヨシノが、もともと江戸は染井村の吉野桜から接ぎ木で株が増やされて、全国に植樹されたためだという。
経済危機で、私たちはいっせいに「1億総節約」に入っている。GDPの落ち込みは、震源地である米国よりも大きい。空気に染まる日本人の特性もまた、一つのルーツをもっているようだ。
咲き揃う桜の中、「ゆとり教育」世代が入社してくる。世評によれば、実際おっとりしたいい子たちなのだが、人間関係のストレス耐性は低くて、やはり"KY"によって「はぐれる」のを極端に恐れるらしい。
しかし先ごろウチの内定者と話していて、ゆとり世代にもよい面があると感じた。それは、「競」ならぬ「共」の姿勢があるところだ。彼らには、共感、共有、共存、共生、共創といった言葉が似合う。
アインシュタインは、「ああ、悲しいかな。エゴと競争心は、公共心と義務感よりも強い」と嘆いたというが、奇しくもゆとり世代はその逆を行っているわけだ。
ならば、経営学の巨人P・ドラッカー(1909-2005)の言葉も、上の世代以上にすんなり理解してしまうだろう。
──マーケティングとは、顧客というものをよく知って理解し、製品(ないしサービス)が顧客にぴったりと合って、ひとりでに売れてしまうようにすること。
──コミュニケーションにおいて最も重要なことは、話されていないことを聞くこと。
つまり、IMCの真ん中のMであるマーケティングは、次の3つを問うプロセスから成っている。
(1) 今はどうだ?‥‥‥環境を分析する
(2) どうなりたい?‥‥‥ターゲットを定める
(3) どうやる?‥‥‥差別化を実現する
そして、その中核に「QOL=生活者への配慮」が常にある。この核を和風に言えば二宮尊徳の「至誠」に通じる。※Quality of Life
漢文では、桜が散ることを感謝の「謝」を使って「櫻花謝了」と詠む。ビジネスはストレスのジャングルだが、失敗して散ろうと、恥をかいて散ろうと、感謝の心さえあれば、後に必ず自信が芽生えてくる。
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