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「新しい環境はいつも極悪非道と非難される」とマクルーハンは言った。テレビの話だ。確かに「1億総白痴化」(大宅壮一;1957)は流行語になった。歴史を遡れば、ラジオや印刷も同じ目に遭っている。
かつては電子メールも「気持ちが込められない」と揶揄されたが、絵文字はその点を補っている。ケータイ小説は、時の流れとシンクロして独特の情感を出す。
ショートメールやメッセンジャーでのチャットには、「孤立しながらも、つながっている」という感覚がある。ニコニコ動画の書き込みには(擬似的な)共時性を覚える。
Doveのリアル・ビューティ・キャンペーンから生まれたショートフィルム「エボリューション」が2007年のカンヌをとった。そのメッセージは、「あなたの美意識は歪められている」。マスメディアによる美人観の画一化に警鐘を鳴らしている。
発表1ヶ月で200万回以上再生されたという空前のヒットは'マス・イメージの転換'を示唆したこのメッセージあってのことだ。いくら柳の下を狙っても、ナンセンスなお笑いバイラルではたかが知れている。
また、今年のカンヌでは「ユニクロック」が、ブログパーツなどのウェブ技術と卓越したアート性を融合させて、ユニクロの世界〈環境-身体〉観を巧みに表現して受賞した。
そしてこの秋(ロンドン、NY、上海)からの『アドテック』では、強いメッセージを開発する「アカウントプランナー」達の参加が明らかに増えていると聞いた。広告界がウェブでのブランディングに注目している。
そんな『アドテック』が、いよいよ来年9月、東京に上陸する。手前味噌になるが、弊社の武富正人・インタラクティブソリューション局長が2年以上に渡り通い詰め、日本への誘致を働きかけてきたものだ。
オバマ次期大統領の好きな言葉は「共感(empathy)」だそうだ。選挙戦でも駆使したウェブは、確かに人種や国籍や貧富のカベを越える。そこにいかに共感を呼ぶ〈いたわりや思いやりのメッセージ〉を織り込めるか。広告のプロの競演に期待したい。
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